2016年11月11日

11/10に放送されたインターネットラジオ局「ゆめのたね」の番組「夢叶隊」にゲスト出演し、番組内で読んだ「感謝の手紙」を公開します。今回は私自身のメッセージです。


【感謝の手紙】生徒さんたちと、去年5月に亡くなった父へ

私は社会人になって25年になります。英語講師としては12年目です。

大人に英語を教え始めて5年目になりますが、現在の仕事を通じてようやく私自身を活かせる仕事につくことができました。

英語講師の仕事場は授業です。

どれだけ指導経験があっても、カッコ良い英語指導論をブログに書いても、肝心の生徒さんたちがいなければ、私は授業ができません。

授業を通じて「人は人によってのみ磨かれる」を実際に感じることができます。

5年前に始めた中学英語からの学びなおし講座。実際に授業が始まると思いもしないことの連続でした。

初心者対象という講座の特性上、英語学習に対して何らかの思い込みやネガティブな感情をお持ちの方が多く、

中でも「英会話をしたくないから英文法を学ぶ」とおっしゃる方たちの指導に、当初戸惑いました。

「英会話があって、次に英文法。英文法ばかりしていても英語は話せない」

何度もそうお伝えしても、受け入れない方が多かったからです。

当時の私は生徒さんにためにがんばりすぎていました。

生徒さんご自身が背負う責任まで私が背負っていました。

身を粉にして働いてありがとうと言われないと、存在価値はないと思っていたのです。

自己肯定感の低さゆえの思考です。

ですが、この思考のブロックが外れた最初の出来事は、昨年5月に父が亡くなった時でした。

意識不明で倒れ、救急車で搬送されたという知らせを聞いたとき、

電話越しに救急車のサイレンが流れている音を聞きながらなぜかその瞬間、父からのある短いことばが私の脳内に差し込みました。

「行け」

あれから1年半。

この「行け」は、親から受け継いだ価値観を手放して、自由に生きて良いという意味だと気づきました。

おそらく私は、父にこのことばを言ってもらいたかったのだと思います。

父の父、私の祖父は石碑などを彫る石職人でした。無口で職人気質の祖父。売り込みが上手ではなかったのでしょう。

かなりお金に苦労した家だったそうです。

大人になった父は迷いなく、国家公務員の道を選びました。

それゆえ、父は私たち子どもには自営業だけは絶対に認めませんでした。

公務員でなくても良いけれど、(お給料は低くても安定した企業での)会社員の身分以外は絶対に認めませんでした。

私が英語を教えているのは少しは知っていたようですが、あくまでも塾かスクールの勤め人の講師の範囲という理解だったと思います。

自身で講座を開催して、生徒さんを募集して、集客しているとは思っていませんでした。

ですので、父は最後まで今の私の姿を見ずに、亡くなりました。

私は10代の頃から定年や、組織の思惑に縛られず、生涯好きな仕事で生きていきたいと思っていました。

ですが同時に、「自身でビジネスを立ち上げるなんて、明日どうなるかわからない」という刷り込みがありましたので、堅実な思考で人生を歩む環境にいました。

当時の私はいつも何かにイライラしていました。

「思っていることは受け入れてくれない」と思っていました。そしてますます頑なになってしまいました。周囲はそんな私をどうしていいのかわからなかったようです。

この頑固さは最初に申し上げた私の生徒さんたちの思考パターンに通じます。

ですので、生徒さんたちと日々接していることは、私にとっての学びなのです。

私は今、ようやくこう思えるようになったのですが、

頑なではあったとはいえ、耳は完全にふさいではいなかったこと、

そして、出会うご縁を1つずつ大事にしてきたからだと思っています。

紆余曲折はありましたが、英語を教える仕事を通じてようやく私自身を活かせる仕事につくことができました。

25年かかりましたが、今、これが堂々と言えるようになったことが、一番うれしいのです。

これが私の感謝の手紙です。ありがとうございました。


●ラジオ放送局「ゆめのたね」のウェブサイトはこちらから。今回出演した番組「夢叶隊」は毎週木曜日22時からの放送です。

 

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