2017年7月11日

*2015年に初投稿した記事を加筆修正しました。私のこれまでのHistoryです*

「帰国子女でもない、留学経験もない、そして若くない」

「この年齢からバイリンガルスピーカーと対等に立てる英語講師になることは、非常に厳しい」

「そもそもあなたには英語のセンスはない。人より努力はしているのはわかるけど」


これらは私が英会話スクールの生徒の頃、担当していた先生方が私に対しておっしゃったことばです。

プロがいうことは正しいです。ですが、「あなたには英語のセンスはない」はさすがに心が折れましたね。

当時の私は30代前半。TOEICスコア800点前後。英会話スキルはほぼ上級者レベル。企業の海外部門にて日常的に英語を仕事を使っていました。

ですが、それでも「あなたには英語のセンスはない」と言われたのです。

30代前半で「今さら遅い」と言われるなんて・・・?。ですが、今から15年前はこれは珍しいことではなかったのですね。今では考えられないでしょう?

さて、当時そう言われた私ですが、現在英語教師として13年目になります。

私もプロとして教える立場になり、生徒さんたちと接することで、この意味が痛いほどわかるようになりました。

残念ながら努力や熱意だけでは叶えられないことはあります。どの業種でもそうですが、何かのプロになるには「センスのありなし」は大きな要素なのです。

センスとは、人が手とり足とり教えるものではないのです。自らがすでに持っているスキル(強み)だからです。

では、私自身の英語講師になるまでのストーリー①~③をどうぞ。

Story①

さて、当教室の「中学英語からの学びなおし英語講座」は、これは私自身の過去通算10年近い英会話スクールの生徒経験と、その後の英語講師経験をもとに作った渾身の講座です。

過去恐ろしく英語ができなかった私。そもそも人生に英語は必要ではなかったのですが、人生というものはわからないもの。

20代後半で転職した企業では、なぜか海外部門に配置。

私は外大出身でもありませんし、英語系の学科の出身でもありません。留学経験もありません。英語は苦手でした。

そんな私が海外部門に配属されたのは、単に人不足が理由だったと思います。まあ、組織というのは案外そんなものです。

そんな組織側の事情とはいえ、突然仕事で英語を使わざるを得なくなった、Do/Doesもまともにわからない当時の私。

毎日途方に暮れていました。何もかもが役立たずで、私の存在自体が足でまといなのです。

“Just a moment, please.”(少々お待ちください)すら知らず、電話を保留にしてとりつぐこともできないのです。

業務を遂行するにも英語ができないので仕事が遅く、稚拙な英語。さっそくあちこちから名指しでクレームの嵐。

周囲は帰国子女や留学経験者たちがずらり。英語ができるカッコイイ同僚たち。

そのなかで私一人だけ英語ができないのは、とてもみじめで情けないものでした。無力感を感じたこのときの気持ちは、今でも強く覚えています。

ですが、私は挫折を繰り返している初心者レベルの方が驚くほど気軽に口にする、「できないです♪無理なんです♪嫌なんです♪困るんです♪」という言い訳は思いもつきませんでした。

もちろん、会社をやめようとも思いませんでした。

「本気でやればこの程度の英語ぐらい絶対できる」という、今思えばまったく根拠のない自信がありました。

と思っていても、現状とにかくクレームの嵐はマズイ、なんとかしないという気持ちで、とりあえず家の近くの英会話スクールでネイティブ英会話をスタート。

20年前の話ですので、今のように学びなおし英語教室などはどこにもありませんでしたので、英会話から。

しかし、当時の私は「やってやる!」と言いながらも、所詮は口だけ。

「素敵女子のキラキラオケイコ」レベル。何年たっても何十万投資しても、単語の羅列レベルの会話しかできませんでした。

もちろんこれではダメだと思っていました。でも現実を認めない。言い訳ばかりで自分に甘い。

大人のプライドは愚かなものです。当時の私は「英語学習の挫折を繰り返す、典型的なダメダメ思考パターン」をしていました。

Story②

そんなある日の英会話レッスン後、ネイティブ講師に「明るくノリが良いのはけっこうだが、もうちょっと文法を学ぶこと」と言われました。

これはさすがに衝撃大。ネイティブ講師が言うということは相当ひどいということです。

確かに、「英語なんて通じりゃ良いんでしょ」とばかり、I’m happiness.とかLet’s lunch! とか堂々と言っていましたから・・・(通じますけど、文法はめちゃくちゃ)

当時の私は30代前半。自分の中でいろんなことが行き詰っていた頃。そんな自分にうんざりしていたんでしょうね。現状打破を決意。

厳しい環境で勉強しようとそのスクールの本校へ移籍。そこでは英会話と並行してTOEIC対策講座を受講。

TOEICスコアを取れば手っ取り早く人生が変わりそうだと思ったから。今思えば、非常に幼稚で安直な発想ですが・・・。

案の定、TOEIC対策講座でトラブル発生。授業がわからない。とくに文法がわからない。

目的語とか、名詞節とか、動名詞とか、関係代名詞とか言われても、何のことかわからない、英文もまともに読めない。当然クラスではダントツビリ。

困り果てた私。でも、ここでわかったふりをしてカッコつけずに担当講師に相談したことが、今の私につながる道となりました。

先生からは「TOEIC対策と並行して、中1からの問題集を解いてみて。どこで行き詰るかよく見て。そこを補強すれば次々とわかるようになる」

今のように「学びなおし英語」「やりなおし英語」ということばがなかったときの話です。そのことばを信じて、さっそく中1からの問題集を解き始めました。

やりなおし英語学習は良いものですね。苦手なところを補強すると、その先がどんどんわかるようになる。パーッと視界が開ける感じ。

中学英語内容を補強したことでTOEICの内容もだんだんわかる相乗効果。そして英会話が楽しくてたまらない。すべての歯車が順調に回り始めました。

そして3か月後のTOEICで、なんと一気にスコアは「235点」アップ。「475⇒710点」を取得。

TOEICクラスで一番ダントツビリだった私が、クラスのだれよりも早く目標を達成しました。

英語初心者の方であればだれでも憧れるであろう、黄金のサクセスロードを一気に駆け上がりました。

そりゃもう、爽快です。どんどん気持ちは明るくなり、もっと英語道を極めてみよう。できない私がどこまでできるようになるか試してみようと思うように。

そして最大の意識の変化は、「学ぶ側」だった私が、これらの経験を活かして「教える側」になることを目指すようになりました。

Story③

しかし、私には大きなハンデがありました。それは英会話力。

(スクールによりますが)英文法を教える場合でも、講師採用試験はすべて英語で行われるので、帰国子女でなくてもそれに準ずる英会話力が必要です。

当時の私は生徒としては上級者レベルはありましたが、だからといって即採用試験に合格できるレベルとは全く異なるのです。

当時の私が教えたいと思っていた大手スクールは、たとえ英文法講師であっても「バイリンガルスピーカー(帰国子女)と同じ条件での受験」でした。オールイングリッシュの試験です。

その目標を達成するために、会社を辞め、留学の代わりに全日制の英会話学校で徹底的に学びなおしました。

それから2年後、ようやく採用試験をうけました。長かったですね。

ずらりと並んだ帰国子女たち(バイリンガルスピーカー)たちの受験者たちの迫力に、「やはり私には英語センスはないのか、何百万投資したけど、もうここまでか」と何度も負けそうになりました。

ですが、彼らからみた私も大概ド迫力があったようですよ(笑)。

まあ、今思えばおそらくそうだろうなと思います。

今、このブログを書きながら気づきました。私は「ありえない」と思われることに、とてつもない躍動感を感じ、自ら率先して取り組んでいるようですね。

語学習得に成功するのは、まず「忍耐力と行動力のバランスが取れている方」。

そしてもっとも重要なのは、「明るい方」。暗い人はダメです。「成功するまであきらめない」「今日失敗しても明日こそは」を実践できる方です。

「あなたには英語センスがないので、講師には向いていない」とかつて言われたこの私ですが、おかげさまでここまで来れたのは、これらの気質をすべて持っていたからだと思っています。

 

 

担当講師:室井玲子

 

大人の学びなおし英語塾 Clear Colors
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